いきなりですが、「高齢者」って何歳ぐらいだと思いますか?
わたしの感覚だと65、いや70歳以上かなあ。
65歳の人にそれを言ったら「失礼な!わたしなんか、まだまだよ」
って怒られそうなほど、今の高齢者は若いですよねー。
でも息子世代(20代)とかからすると、わたしも立派な高齢者なんでしょうね😅
そこの境界線はまあぼんやりと置いといて笑
今日は「貢献寿命」ということについて、ちょっと思い出話から。
母が持病で長く入院してたときのことです。
ひとりで暮らしていた父も脳梗塞で倒れ、同じ病院に運び込まれました。
わたしは遠方から駆けつけ、父を見舞い、思ったより意識もしっかりとした様子に安堵し、そのあと母の病室に向かいました。
心も体もすっかり弱っている母に、父の一大事を告げるのは、とても気の重いことでした。
「お父さんが大変で・・・」
ベッドに寝ている母に、ことの次第を話すと、「そうかあ、そうかあ」と聞いていましたが
驚くことに急にがばっと起き上がり、「こんなことはしておれん。よし、がんばろう!」と布団をはねのけて家に帰ろうとするのです。
そう、元気が出てきたんですよ。
顔つきにも声にも力がみなぎっていて、別人のよう。
久しくみない元気な母が、まさかこのタイミングで現れるとは。
家に帰って畑仕事する、という母を「まあまあ」となだめ、なんでこうなるの?と。
あの時のことは、今思い出しても笑えてくる。コントみたいでした。
持病があり、晩年は周囲に支えられてばっかりだった母。
母を見て思ったのは、ひとって支えられるより、支えたいんだなあ、ってことでした。
誰かの役に立ちたいと思えることで、元気になれる。
それは今わたしも、歳を重ねるほどに実感しています。
ところで、最近まわりの人(特に男性)がどんどん退職年齢を迎えています。
2013年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、退職年齢を65歳以上とする会社や、定年制をなくす企業が増えていると聞いていましたが、
実情はまだ全体の2〜3割にすぎず、(2021.4調査資料より)、多くは依然として60歳定年のままなんですね。
何もせずにそのまま隠居の身という人はさすがにいなさそうですが(ヒマでしょうがないですよねえ? というか間違いなく家族にジャマ扱いされそう笑)
再雇用か再就職か。そのあとは、NPOだったりボランティアだったり。
どっちにしても、どれだけ歳をとっても可能な範囲で社会と関わり、何か役割を持って誰かの役に立ちたいという人が多いのは間違いなさそうです。
父の入院で急に元気になった母のように、病人ですらそうなんですから。
自分が役に立ちたい、だからがんばらなくっちゃと思える力ってすごい。
定年後のおよそ30年ものセカンドライフ。
そのしあわせの鍵を握るのは、こうした「貢献寿命」だと言われます。
年金の受給額も心配ですけど💦、それ以上に、高齢者が細〜く、長〜く、気持ちよく貢献し続けられる社会であって欲しいなあと切に願います。
誰かに「ありがとう」と言われるたびに、貢献ポイントがたまるシニア向けアプリとかあったら楽しそう。誰か開発してくれませんかね。
少なくともわたしはせっせと貯めますよ😁
そのポイントでお得なお買い物ができるならサイコー。
社会に貢献することが、健康寿命を延ばすことにもつながる。
そう思って、いきいきと生きていけるといいですね😊
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