前回のつづき
「吉川千明さんの女植物養生学」
講義のなかで、私がどきっとしたというか、あらためて気付かされたことをダイジェスト的にまとめてみます。
私の勝手な解釈も混じえて、難しいこと抜きで書いてるので、その点はご了解くださいね^^
(もっと真面目に知りたい方は、ニールズヤードの講座をぜひ!)
◆ 更年期はすべての女性にやってくる。
あの人は更年期、関係なさそう。うらやましいわー。
とか普通によく言ってましたが、でもそれ間違ってました。
更年期とは閉経をはさんだ、その前後5年ほどの時期のこと。
一般的に、女性は性ホルモンが40〜50歳の10年間でがくんと急激に減少します。
(男性がゆるやか〜なカーブで減少するのとは大違い)
なので更年期はすべての女性に関係があって、どんな女性にもやってくる。平等に。
人によって違うのは、更年期の時期と、それにともなう更年期症状。
でもほとんどの女性が程度の差はあれ、更年期に何らかの不調を感じているというデータもあります。
更年期の10年間って、私の経験からも船酔いが続く感じと言えそうな気がします。
安定せず、ふらふらと揺れる時期。
吉川先生によると、その揺れがおさまるとどっしり安定してくるそう。60代のまわりの女性、やたら元気な人多いと思ったらそういうことだったんですね。
ときどき「わたし、実はまだ生理があるのよ」と、優越感半分、恥ずかしさ半分、そしてちょっと心配そうに告白してくれる同年代の方がいますが
いろんな意味で大丈夫。一生生理が続く人なんていません。
「体がついていかない」
というのもよく言いますが、体がというより正確には脳がついていけず、混乱していろんな症状を引き起こすんですね。
「女が終わる」のは自分だけじゃない。みんな終わるんです。(あくまでも生殖機能的にです)
みんな一緒、と考えると、ちょっと気が楽になりますよね^^
◆ 更年期は、とにかく「乾く!」
更年期は、女性ホルモンのエストロゲンが減っていくんですが、それがまあすごいパワーを持ってるんです。
特にすごいのがコラーゲンや脂肪細胞をキープする力。
ちかごろ筋肉がやわらかくなって体のラインが崩れてきたのも、顔がたるんできたのも、シワ、シミが気になり出したのも、肌が荒れるのも、脳の血流が減って物忘れが増えたのも(書ききれないわ。。)
要はほとんどの衰えがエストロゲンさんがいなくなったせい。。だったんですね。
そして、総合的には、なにもかもが「乾く」わけです。
なかでも一番乾きやすいところといえば、粘膜。
目、鼻、口、そしてデリケートゾーン。
細胞が乾いて、かたくなって、ちぢんで、つまりは枯れていく。。
みずみずしかったお花が、すっかりしおれてしまったところを想像してみてください。
自分のことのようで、もう涙なしに見れません。。
◆ 近頃気になるアレもコレも「乾き」が原因だった!
以前、尿もれのCMをRICAKOさんがしてたとき、よくこれ出演OKしたなーと驚いたもんでしたが(関係ないか^^;)
尿もれも、乾きが原因のひとつなんですって。
デリケートゾーンは皮膚の中で一番やわらかい粘膜。そこが乾燥すると萎縮して、つまりはちゃんと閉じなくなるからなんだそう。
それと、最近目もやたら見にくくなってませんか。
夜暗くなると見にくくて、特に車の運転が不安。慣れた道路でないとこわいし、対向車のライトもやたらまぶしい。
もちろん、老眼もどんどん進みます。
乾いて涙が減り、老眼や酸化によってドライアイなどの眼病を引き起こします。
さらに現代人はスマホやPCで目を酷使しているので、目の乾燥を放置しないことが大切だそうです。
歯の健康も、今からが正念場。
唾液が減って口内が乾きやすいので、唾液で雑菌を洗い流せず、歯周病が進行しやすくなります。
そういえば、昔より歯垢がつきやすいなあと思ってたんですが、それも「乾き」のせいだったとは!
急に肌荒れや湿疹が出て、皮膚科に行くと「老化ですね」と言われることもありますよね。
更年期は解毒力も弱くなるので、解毒作用を司る肝臓の数値が悪くなったり、湿疹やアレルギーが出やすくなるんだそうです。
このように、ほっとくと、どんどん乾いて、老化していく私たち😢
でも、お花もちょっとしおれても切り戻ししてやると、またしゃんとして美しい姿が長持ちするじゃないですか。
私たちも、こうした「乾き」が引き起こすあれこれを、最新の科学と植物的アプローチの両輪でこまめにメンテナンスしていけば、まだまだもうひと花咲かせることはできるはず!
講座では症状に合わせたハーブや精油、そして使用方法もたくさん紹介されてました。
◆ もっとデリケートゾーンのケアを
デリケートゾーンのケアって、何かされてますか?
私たちの世代は、そういったことを話題にすることすら、ちょっと抵抗を覚える奥ゆかしい人が大半。
でも吉川さんは、更年期こそデリケートゾーンのケアを積極的にするべき、とおっしゃいます。
ケアといっても、ごしごし洗うとかではないんです。
膣内は常在菌が守っているので、普段は洗いません。
経皮吸収率の高い場所なので、臭いなど気になることがあって洗うとしても香料や添加物の多い洗浄剤は使わず、膣内と同じpH4.5〜5の酸性度の高い専用洗浄剤が適しています。
おすすめなのは、アンダーヘア〜大陰唇、小陰唇のホホバオイルでのやさしいケア。
ホホバオイルは人の皮膚に存在する成分で、浸透力、保湿力とも高く、バリア機能やハリ・弾力の回復、美白作用、皮膚の軟化作用に優れています。
このホホバオイルで、洗う、うるおす、やわらかくする、の3つができてしまうのです。
ホホバオイルをたっぷり手にとり、アンダーヘア〜大陰唇、小陰唇になじませてからシャワー。その後やさしくマッサージし、余分なオイルが気になるときはティッシュなどでふきとります。
恥ずかしい。。とか言ってる時代は終わりました。
ずっとやわらかく、うるおってる女性でいるために。
私はもうはじめてます^^
◆ 更年期はリラックスが下手になる
体だけでなく、心の乾きもあります。
ホルモンの急激な低下は、情動と自律神経を乱れさせ、焦りや不安感が生じやすく、心にうるおいがなくなってしまうのです。
自律神経は交感神経が優位になるので、イライラしたり、いつも前のめりで先々を心配したり。
そう言われると心あたり、大いにあります。。
逆に副交感神経が働きにくくなり、リラックスが下手になるんですね。
若い頃は、ほっといても自然にリラックスできたんです。女性ホルモンのおかげで。今簡単にできないのは、あたりまえなのでした。
なので日頃から意識して、ゆったりと過ごすように、いわば強制的に自分で仕向けていくのが大切。
好きな音楽を聴いたり、自然のなかに身を置いたり。脳に直接ひびくアロマやハーブを日常的に取り入れたりも、とても有効な手立て。
そう聞いたら「よーし、やるぞ」とリラックスですら一生懸命がんばってしまいそうですけど笑
そろそろ、ゆったりのんびり。自分をもっと甘やかしていい。
できる範囲で、自分にご褒美していいんですよ。
もうこれからは。
◆ あきらめないで!女性ホルモンはつくれる
女性ホルモンのエストロゲンは、歳とともにどんどんゼロに近づいていく。
いくらケアをがんばっても、老化は止められない。。
と嘆くのはまだ早い。
実は、女性ホルモンは卵巣でつくられるだけじゃないんです。
副腎皮質というところで、それはいくつになってもつくれるんです!
ただし条件があります。
必要なのは、愛情や幸福感などで満たされること。
えー、今さら夫婦でベタベタとか?・・・無理〜〜と思いましたが笑
ペットやぬいぐるみをなでたり、きれいな草花を愛でたり、好きな趣味に没頭したり・・・自分が心地いいと感じられることでOK。
別に誰かといちゃつかなくても笑、マッサージを受けたり、自分でオイルマッサージすれば皮膚のタッチング効果で同じように幸福感が得られます。
イケメンの俳優にうっとりしたり、ちょっとセクシーなペアダンスにハマったり、若いアイドルを追っかけてどきどきしたりも、堂々とやっていいんです。
オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィン・・・体をうるおす脳内化学物質をどんどん分泌しましょう。
だって、それで女性ホルモンが安定するんですから。
エッチな映画もどんどん見てください! エッチな本も読んでください!
・・・私じゃないですよ、吉川さんがおっしゃってるのですよ。
もし家族に見つかって白い目で見られても、堂々と「何か? 必要なんですけど?」って顔してればいいんです。
だって、それで女性ホルモンが安定して笑顔でいられるんですから。家族だってうれしいはず。
「わたしはもう中身オッサンだから」
これも更年期女子が自虐的に言うセリフですが、そういう人に限ってかわいいもの好きだったり、美容意識がすごく高かったり、自覚なくセクシーだったり・・・私のまわりにもいます。というか私も時々言います😅
そんなふうに言うことで無意識にバランスをとろうとしてるのかもしれないですが、それももうやめます。
女は、自分で終えないかぎり、終わらない。
つらい更年期じゃなくて、ハッピーな幸年期に変えて、
どうせなら「一生、オンナ」を、とことん楽しんでしまいましょう^^
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