UnsplashのEdgar Sotoが撮影した写真
コロナ体験記(第7波)。
体力と気力がだいぶ戻ってきたので、今のうちに備忘録として残しておこうと思います。
さて、まさかの高熱を発した家人は、病院で検査を受けると(抗原検査)ビンゴで陽性でした。
なんせコロナにかかると思ってなかった身としては、検査にもいろいろあるのをこの時はじめて知りました。(私のスマホは、この日から「コロナ ○○」のweb検索履歴ばっかり^^;)
あ、最初にコンタクトしたのは、各自治体の新型コロナ発熱相談センターです。電話はすぐつながり、話もスムーズでした。
(大阪府のだと範囲も対象者も広く、話がなかなかつながらなかった)
自治体の電話では、近所のいくつかの発熱外来を教えてくれたんですが、どの検査を行っているかの情報まではなく(こっちが違いを知ってたら教えてくれたのかも?)、とりあえず近くてすぐ検査してくれる病院に電話しました。
そこで行ってたのは、抗原検査でした。
ちなみに各検査の違いを簡単に
●PCR検査・・・感度が高く、今現在体内にウイルスがいるかどうかがわかるが結果が遅い
●抗原検査・・・精度は劣るが、結果が早い。あきらかにコロナっぽいときはこれが早い(うちの場合3時間後には連絡きた)
●抗体検査・・・過去にコロナに感染したかがわかるがワクチンによる抗体でも陽性となりうる。
結果を聞いてしばらくすると、病院からコロナの薬が配達されてきました。
何やら赤くて毒々しい、大きなカプセル。。
あとでコロナ発熱センターに聞いたところによると、日本では未承認らしく、これを投与するかどうかは各病院の判断によるのだとか。
たまたま行ったところが投与の方針だったのと、家人は高血圧の持病があったため重症化リスクが高いと判断されたのかもしれません。(それでも自宅療養だったのは宿泊施設がいっぱいだったのかな)
家人は「これ飲むと、最初しんどい」と言ってましたが、でもたぶんこの薬のおかげでかなり治りが早かったのだと、今になって思います。
ところで、そのころ私はというと、あいかわらず体温高め(37.5までの微熱)になったり下がったりしてましたが特にしんどくもなく、まだまだ「コロナにはかからない」という謎の自信に満ちていました^^;
様子が変わったのは、家人が高熱出した日から3日目の朝。(そのころ、家人はもう解熱)
今度は私の体温が38.3℃になり、体温計がピーっという警告音を発しました。
うそ。。まさか、やっぱりわたしもコロナ?
2回目のひざ崩れ落ちです。
3日前の家人と同じ段取りで(もう慣れたもの)、病院で検査を受け、解熱剤をもらって、家で結果を待ちました。
同じ陽性なら、もう消毒とか一生懸命しなくていいよね。かえって楽ちん?
とか思って受けた結果報告の電話。思わず二度聞きしましたよ。
「はいはい、陰性ですね。・・・え? 陰性?!」
・・・そっか、陰性か。やっぱりねー。わたしはコロナにはかからないと思ってたのよ。
よみがえる、謎の自信笑
けれど、からだは確実に「コロナ、ここにいます」と訴えてる。。
「でも熱あるんですけど。コロナの薬もらえないんですか」と看護師さんに訴えると、「2度目とも陰性ですから、これ以上熱が続く場合は他の病気の可能性あるので内科を受診してください」と言われてしまいました。
そのとき、熱もすっかり下がった家人が、同類愛憐れむの心境だったのでしょう、世話になったお返しとばかりにお昼ご飯をつくって運んできました。
「わたし陰性だって」
「・・よかったやん」
せっかくのごはんを、すごすごと引っ込めて、自分がさわった扉の取っ手を消毒して自室に去っていきました。
悪いけど、笑いました😂
でも、そこまででした、私が笑う余裕を持てたのは。
陰性=大丈夫と信じて、今日は元に戻るはず。そう、今日こそは。。
そう願いながらこまめに体温を測り、微熱やだるさ、息苦しさは我慢し、喉の痛みや咳に耐え、熱が上がってきたら解熱剤を飲んで、似たような状態の人がいないかググりまくり・・・
でも体はどんどん消耗し、食欲もすっかりなくなってしまいました。
ネットスーパーに注文するのすらおっくうになり、陽性判定された家人のマイハーシス(厚生労働省が開発した健康観察ツール)で、自治体から配布されるという配食サービスと、念のためにパルスオキシメーターも頼んでもらいました。
陽性判定さえされてたら、自分で手続きできて、保健所から健康観察も気をつけてもらえるのに。。
なんの連絡もなく、薬もなく、原因も不明。。
これ高齢の一人暮らしだったら、とうに心折れてるところです。
何がつらいって、風邪ならとうに終わってる発熱の終わりが見えないのがつらい。。
眠りたいけれど、仰向けになると息苦しくて、これ酸素濃度足りないってやつじゃないの?。。と思うと、はじめての経験に恐怖がせり上がってきて、よけい呼吸が苦しくなるのです。
コロナじゃなくて、じゃあこの症状はなんなの?
いつ終わりがくるの?
その問いととにかくたたかい続けた日々。
そのときまだ私は、「みなし陽性」というものがあることも知らなかったのでした。
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