アロマセラピストにとっての「緩和ケア」

ずっと受けたかった講習会。


開催日が少なく、なかなか日程が合わなかったのですが、今回やっと受けることができました。


「緩和ケア」というのがどういうものか何となくは知っていましたが、それを身近に感じたのは、2年前に義母が癌になったときでした。


病院で「緩和ケア」について書かれたパンフレットを見つけて思わず持ち帰り、大変なことになったと先行きを案じながら読み、これからどうしようと途方にくれたのを覚えています。


幸い、義母は寛解し、今も元気にしていますが、その時の義母の憔悴した様子や、患者の家族となった自分の嵐のような心のざわめきは、今も忘れることができません。


アロマテラピーは、そんな患者と家族の痛みや精神的苦痛などを、精油の薬理作用やタッチングで癒してあげられる。


アロマに関わる者として、緩和ケアの現場でお役に立ちたいとの思いが以来ずっとありました。



日本では主にリラクゼーション目的に用いられているアロマテラピーですが、緩和ケアの場合、症状を改善するメディカルアロマとしての側面が強くなります。


なので、緩和ケアが実践されている病棟やホスピスで、アロマセラピストはチーム医療の一員として活動する場面が増えているのだそう。


講習会では、不眠やむくみなど具体的な症状に対する精油の処方の仕方のほか、患者さんとの会話のシミュレーションもあり、トリートメント以上にその対応が難しいなと感じました。


例えば

「こんなに痩せてしまった」


そう言われたら、なんて答えたらいいんでしょう。。。


「そんなことないですよー」


普段ならそう明るく言ってしまいそうですが、気休めの言葉にしか過ぎません。


「がんばって食べてくださいね」

なんて、軽々しく励ましてもかえって苦痛でしょう。もう十分がんばっておられるのですから。。


正解は、おうむ返しなんだそうです。


「そうなんですね、痩せてしまったんですね」


そうやって受け止めてあげるだけでいいのですね。


もし、何も言えなくても、私たちセラピストは、アロマの香りとタッチングで心を通わせられる。その力を信じて寄り添えばいい。


講師の先生のこの言葉が心に残り、ちょっとほっとしました。



この講習会後は、学校が行なっている緩和ケア病棟でのボランティア活動に参加できるので、私も実際に始めてみるつもりです。


そしていつか、病院のがん患者さんだけでなく、ご自宅で病床に伏しておられる方やそのご家族など、自分の周りの必要とされる方へボランティア活動していけるといいなと思います。




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